

思えば、初めて電話回線を導入したのは、二十歳くらいのときだった。当時は、電話回線に7万2000円(だっけ?)の資産価値があった時代で、不動産屋で電話加入権が販売されていた。学生時代、中央線の西荻に住んでいた僕は、駅前の不動産屋さんで加入権を購入し井荻の電電公社に申し込み行った覚えがある。
その後、幾度となく転居したが、その際の電話回線の権利をズーッと継続して使っていた。現住所に転居した際に、家電の分は新規にNTTアナログ電話に加入し、当時の回線は、仕事用としてISDN回線にして利用し続けいた。
ただ、最近は、ほとんど使われなくなっていた。そもそも、ワンマンカンパニーだけに、昼間は、外出している時間が多いので、固定電話などあっても意味はない。仕事の電話は全てケータイに完全移行してから久しい。そんなわけで、月額約3500円もする基本料などを、ほぼ使わない回線に払い続けていたわけで、もったいないったらありゃしなかったわけ。
で、家電は、かなり前にKDDIの光電話にしてあったのだが、光電話が2つの番号を取れるということに実はつい先日気がついた。おまけに、NTTの番号をそのまま番号ポータビリティできるという。いや〜、もっと早くに気がついていればよかった。日々通信のニュースを追いかけているのに、ちょっと情けない僕。
KDDIの光電話であれば、2番号めは、470円の追加でOK。おかげで、以前の仕事用電話番号を活かしたまま、2回線めの電話を月額3500円→470円に減額することができたわけだ。それと同時に、我が家からNTTに関連する通信系の契約が完全に無くなったことも意味する。ケータイは、一家全員auだし、僕のiPhoneはSBMだし。
ただ、よくよく考えたら、無理して仕事用電話番号などを設置しておかなくても、ケータイだけあれば問題ないと思うのだが、ただ、会社組織にしている以上、銀行やら税務署は、固定電話の番号を要求するからねえ。
先日、銀行で通帳記帳(法人口座のもの)でトラブルが発生し「対処に時間がかかる」と言われて、急いでいると告げると「郵送する」と言われた。それはぜんぜん良いのだが、会社の通帳なので、「会社の連絡先を教えろ」というので、ケータイの番号を教えたら「ケータイですか…」と怪訝な顔をされた。
「いや、固定電話の番号もありますが、ひとりで運営しているので、留守電になっているだけでつながりませんよ」というと、「オマエの会社など信用できない」的な色を顔ににじませながら、「わかりました。ケータイの番号をたまわります」と言われたわけです。国民的なインフラに育ったケータイであっても、銀行からすると、ケータイでしか連絡の取れない会社ってのは、その信用度はぐーんと下がるのですねえ。
あと、税務署もそう。以前、査察が入ったときに、「普段連絡取れる電話番号教えて」と言われたので、当時使っていた「050」で始まるIP電話の番号を言ったら、「それでは困る」と言われた。「いや045の番号もありますけど、留守電ですよ」というと、「それでも良いから045の方を教えろ」という。つまり彼らからすると、連絡が取れるという事実より、書類の上での不備を無くすことの方が大切だったのだろう。050や090は、まったくもって信用度の低い電話番号であり、事業所の電話番号として、書類に記入するに値しないものということなのだ。
確かに、03とか045ってのは、その場所に住所があってしっかりと存在することの証ではあるけれど、今や、電気通信は完全にパーソナル化している。そんな時代にあって、「090は電話番号として認めない」に等しいその考え方は、どーかと思うなあ。客商売をしていて、一般ユーザーからの電話を受けつけているのであれば、090の信用性はイマイチなのは認めるけど、世の中には、ワンマンカンパニーもたくさんあるわけで、もっと柔軟なものの考え方をしてもいいだろうと思うのだ。
ちなみに、上の写真は、お払い箱になったISDNのルーター(上写真)と新規に導入された光電話のルーター(下写真)。同じものが2台ならんでいるのは、2つめの電話番号にも専用のルーターが必要だから。
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