天国(地獄)へようこそ〜シトロエンを購入した友人へ贈る言葉
30年以上のつきあいのある友人がシトロエンC4ピカソを購入しました。彼にとって初めてのシトロエンです。クルマ好きの彼はクルマ全般の知識も豊富で、僕も教わることは多いです。だから、今回ばかりは、ここぞとばかりにシトロエン乗りとして、先輩風ふかしちゃいます。へへへ....。
初めて乗るシトロエンは、粗ばかりが目立つものです。20年近く前に初めて購入したZXは、それまで乗っていたクルマとあまりの違いに、最初どうしようかと思いました。鉄板むき出しでペナペナな室内と雑な仕上げ、日本の道路事情に合わないシフトプログラム、安っぽいドアの閉まり音、効かないエアコン、感度最悪のラジオ、うるさいエンジン音、チマチマ頻出するプチ故障…、欠点をあげつらえたら2時間はしゃべれます。
最初は後悔したほどです。なんでこんなクルマ買っちまったかなあって。でも、人間というのは、環境に順応する生き物です。1〜2か月も乗ったら、まあ、そんなものかと思うようになりました。
そして、半年ほど過ぎたときには、ZXサイコー!と思う自分がいたのです。長時間の運転も苦にならない包み込むようなたっぷり感のあるシート、矢のような高速直進性、鏡面を滑空するかのごとき高速走行…、そして何にもまして感じたのが、室内に流れるゆったりとして柔らかな空気感です。3年程乗った、スマート(メルセデス製だからドイツ車?)とは対極にあるキャラでした。
これらのシトロエンの美点は、すぐには感じ取ることはできません。半年とか1万キロとか走行した後に、ふっと、そして、じわ〜と、このクルマいいかも〜と思っているのです。シトロエンってそういうクルマなんですね。
そして、僕は、それから20年、4台のシトロエンを乗りました。今のC5も、1万5000キロを過ぎたあたりから、以前にも増してやわらかな空気感を醸し出すようになりました。こういう魅力はすぐには理解できないけど、でも一度はまっちゃうと抜けられないんですよね。
シトロエンっていうと、「フワフワな乗り心地」ってイメージを持たれているみたいですが、これってメディアが作り上げた幻想みたいな部分があって、実は、街乗りではけっこうバタバタします。以前、試乗した700万円もするシトロエン最高級のC6にしても、やはり中低速域ではバタついていました。「なんだ僕のC5と変わらないじゃん」と思ったものです。その一方で、何の加減かわかりませんが、ときおり見せるふんわり感が、おっ!これこそシトロエンって思うわけです。僕はシトロエンの乗り味を表現する際、「乗り心地が良いのか悪いのかわからない」という言い方をします。。
クルマ好きで知られる所ジョージさんが名言を吐いています。「世の中にクルマは2種類しかない。シトロエンとその他だ」と。昔に比べたらその個性は薄まったとはいえ、それでもまだまだ他と比較して「変なクルマ」であることは事実です。
というわけで、旧知の友が、シトロエン仲間になった祝いにブログを綴ってみました。近いうちに乗りに行くね〜




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