銀行は変則的な収入形態を嫌うの?

話を進める前に筆者が現在の住居を手に入れるきっかけとそれを取り巻く状況を説明しておきましょう。筆者の妻の実家は建築関係の家業を営んでいます。現在、3代目となる義兄が一人で切り回しています。そして、彼が日頃出入りしている地元の工務店があります。
そのため、家を建てるときにはまず義兄に相談しようと決めていました。そして、相談した結果、その工務店経由で、ちょうど相続税を払うために土地を手放したがっている地主がいる、という話を教えてくれました。さっそくその土地を見に行き、即決!というわけにはいきませんでしたが、紆余曲折の末その土地を購入することにしました。
その土地は、扇形をした変形土地ながら60坪の広さがあります。豪邸を建てるつもりなど毛頭ありません。というかそんなにお金がないので、十分すぎるくらいの面積と思い購入することにしたのです。
そして、この土地を決めたタイミングで、希望の間取りとそれに伴う総面積から、坪単価×ウン十万円といたおおざっぱな目安で、建物に必要な費用を算出しておきました。
ただ、用意した自己資金だけではその土地すらも買えなかったので、当然、銀行ローンの算段をしなければなりません。そこで、銀行巡りが始まりました。ですが、ことはすんなりとは運びませんでした。
つまり、なかなか希望の額を借りることができなかったわけです。銀行によっては、ほとんど相手にもされませんでした。実は、ここまで苦労したのには理由があります。筆者の収入体系が普通の会社員とはちょっとばかり異なっていたからです。
筆者は、20年近く勤めている音楽制作会社の従業員として給料をもらう身であると同時に自分でも有限会社を持っていて、そこの代表取締役でもあります。自分の会社は、主に、執筆活動を行うために設立したものですが、これが話をややこしくしたのです。
例え一方では、20年近く勤続するまじめな“給料もらい”であっても、もう一方で自分の会社を登記している以上、そしてそこからの収入も合算して申告している以上、いっぱしの経営者とみなされ、会社の事業内容や財務内容までチェックされてしまうのです。家を建てようと思った当時は、会社を興して1年半程度しか経っていなかったため、それもまた中途半端な印象を与えてしまったのでしょう。




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