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山崎潤一郎

メールアドレス
yamasaki9999@gmail.com
Twitter:@yamasaki9999
血液型
O型
星座
蟹座
好きな音楽
70年代のロック
Little Feat、Jackson Browneあたりを中心にいろいろと聴きます。
でも実は、隠れプログレです。
「宮殿」のジャケット踏めません。でも、ELP「ラブビーチ」なら踏めます。
山崎潤一郎(やまさき・じゅんいちろう)
1957年生まれの蟹座のO型。
音楽制作業に従事する傍ら、IT系のメディアに寄稿するライターとしても活躍。日本に個人向けプロバイダーが登場した時代からインターネットを使いたおしネット系雑誌などで常に最先端の情報を提供してきた。Yahoo Internet Guide、日経コミュニケーション、@IT、西日本新聞などで執筆。さらに、株の取引を初心者向きに解説した「株の買い方・売り方が面白いほど分かる本」(中経出版)を執筆するなど、その守備範囲はネットだけにとどまらない。近著に 『ケータイ料金は半額になる! 』(講談社)、『iPhoneアプリで週末起業』(中経出版)
がある。


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Bostonのリマスター盤の音がすごい

Boston(米国のロックバンド)のリマスター盤CDが2006年に出ていることをTwitterで教えてもらった。リーダーのトム・ショルツ自身の手によるリマスタリングだ。さっそく1stの「幻想飛行」を購入して以前から持っている古いCDと比較してみた。

たしかに、すごい変わっている。内包するブックレットには、STUDERのマルチが写っているので、スワッ!TDから再作業を行ったのかと色めき立ったが、楽器のバランスは同じなので、それはなさそうだ。

だが、全体的に音圧が上がり、いかにも今風の音に仕立てられている。ただ、単に音圧が上がっただけなのではなく、出るところは出て、ひっこむところはひっこんだ立体的な音創りに成功している。ポップかつドラマティックな展開の彼らの音楽がよりダイナミックに構築されているところが、なんとも素晴らしい。

リマスタリング盤を聴いた後に古いCDを聴くとあまりに平板な音像なので、愕然とする。特に、3曲めの「フォアプレイ/ロングタイム」にその違いが大きく現れている。この曲は、起承転結がハッキリした壮大な展開なので、立体的な音圧効果が如実に感じられる。とくに、導入部のオルガンソロから続くディストーションギターをフューチャーしたユニゾンフレーズの部分などは、まったくもってその迫力が異なる。リマスター盤は、なんかこう前に前に出てくる感じがしまくっている。それに続くクラビネットのフレーズもドスが効いていて、腹をズンズン押される感じが心地よい。

やっぱ、良い素材と良い腕を持ったエンジニアがいれば、再料理もエクセレントなものになるということかな。トム・ショルツは、こう言っている。「MP3からではなくCDから直に聴いてくれ」と。まあ、圧縮音源で聴いても十分その違いはわかりますがね。

吉祥寺の「シルバーエレファント」に友人のライブを観る


吉祥寺のライブハウス「シルバーエレファント」に友人の堀越功さんが出演するというので、聴きにいきました。昨年の7月に六本木のライブハウスでいっしょに演奏したことはありますが、客席から堀越さんの演奏を聴くのは初めてです。

”ファンタジスタ”堀越と言われるだけあり、そのキーボードプレイは、多彩で卓越ものです。今回は、ギタリストの伏見蛍さんのバンド「The Peach Sunfish」の鍵盤サポートとしての参加ですが、このバンドの志向が、サザンロック系ということもあり、彼のプレイは、さながらビル・ペインを彷彿とさせました。

ぼくも久しぶりにバンドやりたくなったです!



みんなで一緒の部屋に

キムタク出演タマホームのCMの秘密を明かす!




そのスジで盛り上がっているキムタク出演のタマホームのCM。DeepPurpleの名曲「Burn」の替え歌が流れてテレビの前で飛び上がった人も多いかと思います。

サウンドがそっくりなのでオリジナル音源が使われているのかと思ったら、予算の関係で著作隣接権の抵触を回避するためにこのCMのために録音したそうです。ミクシィのDeepPurpleコミュで、このCMでギターを弾いている「「リッチー・ブラックモアへの道」の管理人さんが、いろいろと情報を公開しています。

それによると録音メンバーがすごい!

ギター:「リッチー・ブラックモアへの道」の主宰者
ボーカル:リッチー・コッツェン
オルガン:難波弘之
ベース:内山肇
ドラム:不明

この曲の命とも言っていいギターのリフですが、少しでも音質を似せるために、膨大な時間をかけて録音したそうです。

「アンプの音を拾うマイクの位置を10cm刻みでずらしてみたり、マイクの機種を色々変えてみたり、スピーカを壁に向けたり、遮音壁で囲ってみたりと試行錯誤を繰り返して作り上げたものです」(引用)

ああ、わかりすぎるほど、よくわかる。一応、録音を仕事にしている自分としては、こういうのって、拘り出すと徹底的にやりたくなっちゃうんですよね。それに時間を忘れて楽しくなっちゃうし。

久しぶりに楽しめるCMを見させていただきました。

iPhoneアプリでKing Crimsonの「Starless」を弾いてみた

iPhoneアプリ「マネトロン」と「ポケットギター」を使ってキング・クリムゾンの「スターレス」を演奏してみた。













自分の好きなように

18歳のマイケルがスズキのCMに出てたって知ってた?

マイケル・ジャクソンの追悼式には、当然ながらクインシー・ジョーンズが出席するものと思っていたのだが、姿を見せなかった。2人の歴史からすると居てもいいはずなのに、もしかしたら、後年は仲が悪かったのかなあ、なんて勘ぐっていたらチェコの映画祭で行われたチャリティーイベント出席のため欠席した」そうだ。ただ、どーなんだろう、チェコの映画祭ってキャンセルできなかったのかなあ…。邪推してしまう。

あれは、横浜スタジアムだったかなあ、87年のソロ初来日ステージの彼の“出方”はかっこよかった。畳20畳分はあろうかという大きさのフロア中央が客席側を開口部として開いたかと思うと、その内側は、一面のまぶしいライト。それがドライアイス効果と重なって、とんでもなくゴージャスで時空を超越したオープニングだったなあ。まばゆいライトが消えたと思ったらそこにマイケルが立っていた。その後のステージでも、登場するやいなや2分間固まってみせたり、彼は登場方法に趣向を凝らす人だったみたいだね。いわゆる「つかみはオッケー!」みたいな感じかな。

マイケルを意識したのは、「ベンのテーマ」だったかなあ。中学生だった。ただ、おお!と思ったは、80年か81年ごろにスズキのスクーターのCMに登場したのに驚いた。「あれ、あのベンのテーマの子がこんなに成長したのか」って。でも考えてみれば、僕より1つ若いだけだから、僕と同じように成長するわな。あのCMでは最後にウィンクするんだけど、上手にウィンクできなくて、両目ウィンクになっちまっていた。というわけで、ありました!YouTubeに!このCMが!おおお懐かしい。




■「Beat it」におけるEddie Van Halenのギターソロは衝撃だった


なんと言っても衝撃だったのは、「Beat it」におけるEddie Van Halenのギターソロ。エディのギターのすごさはそれ以前から聴いていたから、なにを今さら感がなくもなかったけど、でも、Van Halenの曲の中で聴くのとはぜんぜん違うド迫力があったなあ。たぶん、マイケルの歌との相乗効果で1+1が4や5になった結果だろうね。それを演出したクインシー・ジョーンズというプロデューサーの才能には恐れ入ります。たぶんマイケルとエディがスタジオで会うことはなかったのだろうけど、クインシーに請われて、大きなマーシャルのアンプをひっさげて、黒人だらけのスタジオに現れたエディの姿を想像すると、ちょっとおかしい。

当時は、米国の流行音楽の世界って、白人と黒人の領域は完全に分かれていて、どれだけヒットチャートの上位に居ても、黒人は白人音楽には見向きもしない、みたいな感じはあった。もちろん今もそれは色濃く残っているんだけど。でも、当時あの「Beat it」のギターソロを聴いた黒人は、「あのすげーギターを弾くやつは誰だ」みたいな感じで、Van Halenの曲を聴く人も出始めたらしい。では、PVから、ギターソロの部分だけを聴きましょう。
【追記】
コメントでひでちんが教えてくれたけど、そうだった!バッキングのギターはルカサーだった。
ちなみに、Beat Itの抱腹絶倒パロディPVのアルヤンコビックの「Eat It」でギターを弾いているのは、スティーブ・ヴァイ大先生でした。超豪華やね。




【追記】
なんと、You Tubeにエディとマイケルが共演している映像があった。エディのソロすげー










最高の組み合わせを探して

玉置浩二さんがそうなの? プログレやっている人は病んでいる


TOKYO MXの「博士の異常な鼎談」で吉田豪が出ていた。

インタビュー上手なライターとして有名な彼だけに、過去の著名人に対するインタビューの面白い話が満載だったのだが、中でも身を乗り出してしまったのは玉置浩二の下り。

それによると玉置浩二は、

「もともとプログレをやっていた(中略)性格的にはそっち側の人で、かなり病んでいる…」(吉田豪)

そうか…、プログレやっている人は病んでいるのか。そういえば、こんなアプリをせっせと作ってしまったオイラも、別の意味で“病んでいる”のかもしれない。

「幼い頃(中略)近所の年下の女の子が池で溺れている様をじーっと、見ていた。そんなトラウマがある。そういった経験を全て歌にしている」(吉田豪)

何だか、この部分だけ抜き出すと、プログレ好きって、やっぱ性格的に破綻した人、みたいな印象だわ。まあ、実際、僕の周りのプログレ好きは、ちょっと変わった視点でものごとを捉えてる、妙な拘りをもった人が多いのは事実だしね。

ちなみに、「安全地帯」というバンド名は、「四人囃子」に影響されて4文字に拘った結果だそうです。

それと、ぜんぜん話しは変わるけど、昨日初めてしったのですが、Microsoft Windows Vistaの起動音って、キング・クリムゾンのギタリストであるロバート・フリップが作ったんだって。Vistaは、1か月に一回くらいしか起動しないけど、これからちょくちょく起動してみよう。



自分の趣味を快適に

四人囃子 with 弘田三枝子 - 空と雲

それにしても、YouTubeというのは、すごい。
というか、コンスマー・ジェネレイテッド・メディアの威力というべきか…
眠っている隠れた資産に再びスポットを当ててくれる。


日本のプログレバンド、四人囃子と弘田三枝子がNHKのFMで共演していたなんて、本当に驚きです。弘田三枝子、歌ウマイッ


こんな貴重な音源を持ち続けている人もすごいわ〜














快適な音楽と

泉谷しげる氏のことば

清志郎さん死去 泉谷さん「オレは認めん」 悼む声次々
http://www.asahi.com/national/update/0503/TKY200905020212.html

「オレとしては忌野清志郎が亡くなったコトは受け入れません! 彼はオレの青春そのものだったし、年下なのに師として仰いできたしこれからもだ。忌野さんには一生勝てないし勝つ気もない。若い頃から希有(けう)な天才性を発揮してたし随分まねさせてもらったよ。まだ恩返しもしてないのに彼が勝手に逝くはずもない。だから冥福を祈らないし、告別もしない。オレだけは絶対に忌野清志郎の死は、認めないから」

同感だな。

おくやみ

僕はカラオケで必ず歌うのが「雨上がりの夜空に」なんだよね

Genesisの名曲と雲間の太陽


こういう空を見ると思い出す曲がある。Genesisの「Watcher Of The Skies」だ。


メロトロンの荘厳な前奏で始まるこの曲は、灰色の低く垂れ込めた雲に覆われた空を連想させる響きで始まるのだが、曲が進むにつれ、雲が切れ、雲間から光が差し、そして、太陽が顔を覗かせる、そんなドラマが、約2分の前奏の中で展開される。まさに上記の写真のような情景なのだ。


Genesisというと80年代のヒット曲連発のポップなフィル・コリンズ版Genesisが有名だが、ピーター・ガブリエル在籍当時のプログレしちゃってるGenesisは本当にすばらしい曲ばかりなので機会があればぜひ一度聴いてください。YouTubeにも当時のフィルムがありますね(フィルの頭に髪がある!)。











こんな家で名曲を聴きたい

ジェフ・ベックは糸の切れた凧

この人は、還暦を過ぎた今も、糸の切れた凧のような雰囲気をまき散らす人だなあ ——


コンサート終了後に最初に思ったことだった。「進化し続ける」「前人未踏」「求道者」等々、ジェフ・ベックの音楽への姿勢を表す言葉はいろいろとあるけど、僕的にジェフ・ベック(JEFF BECK)の音楽やそれに対する彼の姿勢を表現すると…


「エッジにおける対称性の破れ」


なんだろうと思う。


彼の演奏には、どっちに転ぶかわからない危なっかしさが常につきまとっており、息を殺して、生唾飲んで、身じろぎしないで聴いてしまう的なところは相変わらずだなって。昨夜の演奏でも、弾き始めたフレーズを突然やめてみたり、当然入るべきところで、入らなかったりと、気まぐれさ加減はいつも通りだった。対称性が時々破れるのね。


機材が不調で、途中からギター音に「ジーッ」というノイズがのりはじめたこともあり、余計に気まぐれ的演奏度に拍車がかかったのだろうけど。演奏中もスタッフがいろいろと復旧を試みるけど、全然治らないので、とうとう「機材が治ったらまたやるね」と言って途中で引っ込んでしまった。


緊迫した空気が弛緩してちょっとしらけちゃったのは、残念だったけど、それがために、引っ込む前にうれしいハプニングもあった。「Behind the Veil」が終わった後、「機材の調子が悪くてごめんね」と謝って、スタッフの対応を待っていたのだけど、しらけムードとベックのご機嫌ななめにマズイ!と思った(と思う)ドラムのヴィニー・カリウタが突然ビートを刻みだして、ベースのタル嬢が即座にそれに呼応した。間を埋める即興セッションの始まりだ。


それだけなら、まあどってことないけど、お楽しみはこれから。ベックが、ギターを背中にくるっと回して背負ったかと思うと、タル嬢の左に立ってネック側から腕を伸ばしてベースの低音弦を弾き始めた。それに呼応するかのようにタル嬢がハイポジションでゴリゴリてな感じでソロを取る。おおお、滅多に見れないエッジな爺さんとギャル系ベーシストの二人羽織奏法だっ!というハプニングでした。


総演奏時間は、4曲のアンコールも含めて約1時間40分程度。近年の長時間化したライブと比較すると短めだが、ベックの場合は時間は関係ない。アンコールが終わって客電が点いたときにはお腹いっぱいで十分満足だった。


今回の来日メンバーとキーボード以外は、同じメンツで演奏しているライブ盤が出ているので是非聴いて欲しいです。下記動画の下にリンクあり。

では、タル嬢のぶっ飛びベースソロをYou Tubeでどうぞ。























YouTubeを堪能するなら

今日はJeff Beckの日

今日の午後5時からパシフィコでJeff Beckの関東地区単独最終公演なのです。う〜楽しみだ。



今回の期待は、なんといっても、Tal Wilkenfeldという女性ベースプレーヤーね。1986年生まれというから、23歳だわ。ベースを始めてから5〜6年しか経ってないけど、チックコリアやジェフベックに見いだされた天才プレイヤーだそうです。



「Performing This Week...Live At Ronnie Scott's」という最新のライブアルバムで、堅実だけど、ツボにはまった演奏を聴かせてます。では、一足先にYouTubeでその勇姿を堪能しましょう。















YouTubeを堪能するなら

ひとり5役でThe Eaglesの”Hotel California”を弾いてみた

このお正月休みを利用して、前からやりたかった動画サイトへの「弾いてみた」系の投稿に挑戦しました。


曲はおなじみの”Hotel California”。歌は人様に聴かせるレベルではないので、後半のギターソロの手前部分から演奏してます。


1つ発見したのは、僕はギターを弾くときアホっぽく口を開けていることです。どうりで熱中するとヨダレが垂れると思ったゼ(きっ、きたない…)。


ドラムはMIDIの打ち込みで「BFD2」というドラム音源に演奏させてます。では、ご笑覧ください。













みんなで過ごす広い家

メチャかっこいいライブ動画を一挙公開

年の瀬なので今年の印象的事象を…
約5年ぶりにバンド演奏してライブ出演したのは実に楽しい出来事でした。
八重山・竹富島の島唄アーティストの萬木忍君のプロデュース活動の一環です。では、ライブの曲から4曲を一挙公開です。


1曲目は、ヒヤミカチ節。なんでも「沖縄戦で荒廃した沖縄と人々の心を奮い立たせたいと、アメリカに留学していた山内盛彬氏の作」 (島唄まじめな研究)というだけあって、元気が出まくる曲です。今回は、萬木のアルバムからアメリカン風ロックアレンジで演奏です。このアレンジに対しては、CCR(Creedence Clearwater Revival)風、Boston風、America風など、人によって様々な印象を持つみたいです。「チャンプルー」という言葉が示す通り、沖縄民謡ってのはいろいろなアレンジを寛容に受け止めてくれます。





2曲目は、デンサー節です。ライブではピアノバックでの演奏ですが、アルバムでは、かなりエキゾチックでプログレッシブなアンレジで聴かせます。プログレキーボードの達人である堀越功さんがアレンジしてます。今回のライブでピアノを弾いているのも堀越さんです。





3曲目は、BEGINの「竹富島で会いましょう」 六本木の島唄楽園に集まった人たちの気持ちを代弁して萬木君が歌います。




4曲目は、BEGINの名曲「島人ぬ宝」 曲途中のギターソロの後をレゲエ風なリズムにしたり、エンディングでは、ロックの王道的カッコイイ系コード進行 [ I→VII→V ]で萬木君の三線ソロが入ります。友人は「サザンロックみたい」と言ってくれましたが、レーナードスキナードあたりを連想したのかもしれません。


人見記念に哀愁のロングトーンがこだまするのだ!〜ジャクソン・ブラウン公演


僕のアイドルであるジャクソン・ブラウン(JB)の来日公演に行った。場所は昭和女子大の人見記念講堂。なんせ、JBは70年代カリフォリニアあこがれ野郎たちのアイドル的存在だけに、“その手のオヤジ”たちがたくさん集まるだろうって勝手に想像して、僕は、身構えるようにして三軒茶屋の駅に降り立ったのだ。


“その手のオヤジ”ってのは、つまり、リバイスの646のデニムやコーディロイを最低10本は色違いで持っていて、スニーカーはアディダス「カントリー」、ジージャンはLeeの「ストームライダー」で決めていたような野郎達なわけで、雑誌ポパイが勝手に創り出した西海岸の若者像をそのまま地でいったナウで行動派のヤングってわけね。


んで、そんな当時のヤング達の成れの果てが集結することは、想像にたやすいわけだから、こちらとしても身構えてしまうわけよ。ただ、だからと言って、メタボ入って頭部が薄くなったこの身を今更オレンジラベル(646デニムのヒップポケットのラベルはオレンジ色)に押し込めて行くわけにもいかないので、至極普通のカッコでいったわけです。


ただ、僕としては、一部勘違いしたオヤジ(当時のカッコで来るやつ)が出没するのではないかという、淡い期待を抱きつつ怖いもの見たさで、はやる心を抑えながら、人見記念講堂に向かう足取りもリニアなグラフを描きながら速くなってしまうのですね。


でも、その妙な期待は、会場に並ぶ列を見た瞬間に吹っ飛ぶ。おお! ここは平和島競艇か、ウインズ渋谷(場外馬券売り場) か。そこに並ぶオヤジ達が発する空気感からは、かつてのナウなヤングのそれは皆無。


しかし、だ。その列に並んだ瞬間、僕は考えを改めなければならなかった。その表層が発するイメージとは裏腹に居並ぶオヤジ達が静かな火花を散らしていることを、複雑に交錯する“気”が教えてくれた。皆どうしたというのだ、なぜに牽制しあうのか…。「オレは今こんな普通のオヤジだけど、でも当時はブイブイ言わしてたもんね。もしかしたらオマエもか」みたいなやつね。


さて、会場入りした僕が最初にしたことは、アーティスト公認グッズ購入ではなく、トイレの位置確認だね。歳を取るとトイレが近くなるわけで、公演中不測の事態で突発的な尿意が襲ってきたときのことを考えてその場所だけは把握しておかなければならない。もちろん、事前の用足しはしっかり決めた上での話だ。同行した妻などは、朝からコーヒーを控える始末。ライブ成功満願成就を願ったお茶断ちじゃねえっつうの。


さて、席に着いた僕は驚いた。前から8列目だったのだが、地蔵の様に居並ぶ後頭部の地肌の見え具合率の高さといったら、巣鴨地蔵通り商店街で石を投げれば老人に当たる確率に匹敵するぞ。まあ、それは言うまい。僕も、僕の後ろに座った人からみたら、そのカウントに入れられる資格が十二分にあるからだ。


ライブが始まった。おおJBはかっこいい。とはいえオペラグラスでアップ映像で見ると、そのヒゲを蓄えてた顔は哲学者のようでもあり、老人のそれだ。まあそうだろう、JBも60歳だ。彼も歳を重ねた。そして、僕たちも歳を重ねた。なんかこういうの良いよね。だって、リアルタイムで聴き続けるアーティストと同じ時間を共有して、互いの老いを重ねあわせる。なんてステキなのだ。


それにしても、彼の歌声はやけに落ち着いて聴こえる。それは70年代当時の曲においてもだ。その理由は後で説明するとして、途中15分の休憩。同じ老いを共有しちゃった僕たちは、歌う方も聴く方も休憩が必要なのだ。


んで、休憩に入るやいなやトイレにダッシュ! だって、後半戦を心の迷いなく気持ちよく聴くためには、やはり膀胱をカラにしてすっきり身軽にしておきたいじゃん。この会場の平均年齢の高さを敏感に感じ取った僕は、休憩時間のトレイは長蛇の列になるに違いないと予測したわけで、おおお!皆同じことを考えておるな。我先にと皆手洗いに一直線。


僕は15番目にトイレに駆け込んだ。しかしだ。小便用の便器の数は、12脚。遅かった。でも、そこで僕は奇蹟の光景を見たのだ。一瞬にして埋まった12脚の小便器を奪い合いように各人の後ろに並ぶような礼儀知らずは誰一人として居なかった。そうなのだ。誰言うともなく自然発生的に銀行のATMのような一列の礼儀正しい順番待ちができ、空いた小便器に順番にサッと入るという、情景が繰り広げられたのだ。


その場の状況を一瞬にして判断し、一面識もない者同士が暗黙の情報を共有することで、ATM型の列を作るという離れ業を実現したのは、平均年齢の高さから来る澱のように染みついた社会経験の深さがそれをさせるのだろうか。


だが、順番を待つそのとき、僕は横を見て愕然とした、洗面の大鏡に映った僕を含む中年男性達の列は、検尿ビンを持って並ぶ生活習慣病検査の群れか。肩を丸めて順番を待つ男どもの姿は、哀愁ただよいまくりでサンタナおじさんのハンバッキンのロングトーンがトイレの壁に長い残響を残すのを聴いたのは僕の空耳か。


無事にトイレを済ませ外に出ると、ATM型の列は延々と続き、階段を上り、その最後尾は10万光年の彼方にあった。むふふふ。インターバルに入るやいなやダッシュした僕を褒めてやりたい。


第2部の様子は「続きを読む」をクリック
後半戦に突入した。JBがアコギ一本で歌い出したときは、後半はソロアコースティックライブの再現かと思ったものだが、途中からバンドが入る粋なアレンジだった。後半2曲目が終わった後で、「日本のモロトシ タニグチ(お茶の水の谷口楽器のこと?)が僕のために用意してくれたギターなんだ」とタイアップ型の宣伝をさりげなく入れるあたりは、なかなかのビジネスマンやのー。


えーと、ちょっとマジメな話を。Lives In The BalanceでギターのMARK GOLDENBERGが弾いていたギターがすごかった。ゴダンの11弦ナイロンのフレットレスギターだった。弾くのがメチャ難しいだろうに、GOLDENBERGはいとも簡単に弾きまくっていた。この人は前からその職人的なプレイがすごく気に入っていたが、やっぱすごいと確信。ルックスは、どう見ても検尿ビン生活習慣病検査オジサン系なんだけど。


さて、最後の曲は、Running On Emptyでキマリ。ここでオーディエンス全員総立ちね。実はそれまでの曲が落ち着き系が多かったので、どうも立つに立てない雰囲気だったわけ。でもって、最後のノリノリのRunning On Emptyでオジサンオバサンは一気にほとばしったわけだわ。 GOLDENBERGのギターもカッコよいが、この曲はやっぱデビット・リンドレーのスライドが深く深く脳細胞に刻み込まれているだけに、デビット・リンドレーが聴きたい症候群にさいなまれる。


でもって1回目のアンコール。The Load-out 〜 Stayのおなじみのメドレー。Stayの途中で、バンド演奏が鳴りやんで、オーディエンスが「ステイッ! カモカモカモカモン」と大合唱をやる部分があるのだが、今回は客席側でその趣旨が十分理解されていなかったために、客席がどーしていいのかわからず、ちょっと白けた部分もあったのはご愛敬。


だって、JBったら今回のアレンジは突然オーディエンスにそれを要求するようになっているので、我々が心の準備が出来ていないぜ。これまでのライブのStayでは、大合唱パートに入る前に予行演習的に、JBのリードでもって「ステイッ! カモカモカモカモン」と8小節程度事前告知してからの導入だったではないか。バース(主メロ)から突然、バンドがなくなって、大合唱を要求されても面食らうわなあ。


ただ、歳のせいか、体調が悪かったのか、後半くらいから、JBの歌が精彩を欠いてきたのを僕は見逃さない。高音部ではフラット気味になり、かすれ気味の箇所もあった。ピアノ弾き語りで始まるThe Load-outでは、フラットやかすれが目立ってしまい、ちょっと痛々しさすら感じてしまった。


で、2回目のアンコールは、「先日の大統領選の結果は僕をとってもハッピーにしてくれたので、それに相応しい歌を歌うよ。新しい大統領がこんな人かどうかわからないけど…。 I Am A Patriotを歌うね」(大意)とのコメントの後に「僕は愛国者!」と歌い上げる。「共和党員でもなければ民主党員でもない。僕が知っている政党は“自由"だけ」(Copyright: 1984 Blue Midnight Music,ASCAP)というわけで、No Nukes以後、政治的な言動や歌詞が多くなった彼らしいエンディングでした。


で、ライブはこれで終了。おいおい待ってくれ。何か忘れてないか? 「ソング・オブ・お約束」はどうした。Take It Easyをなぜやらない。このブログによると大阪では、Take It Easyをやったそうではないか。JBとしては、「オーディエンスからのリクエストもないし、ノリもイマイチだし喉の調子も悪いし、きょうはまっいいかあ」てな感じでやめちゃったのだろか。


さて、以下は22日のセットリスト。曲名/アルバム名の後に書いてあるのは、何のキーで歌われたかというもの。(E→E♭)とあるのは、Eがオリジナルキー。ご覧のとおり、古い曲はほとんど半音下げてある。60歳になり高音が出なくなった彼の苦労がわかる。とにかくほぼすべての曲でギターを交換していたJBだが、カポタストをしていないので、各曲に合わせてローコードが使えるよにチューニングしてあるのだろう。そういえば、ソロアコースティックのツアーでもほとんどの曲のキーを下げていたため、20本近いギターを後ろに用意していたなあ。


で、先ほどチラッと話した「70年代の曲も落ち着いて聴けた」理由というのは、帯域が半音下がっているので、声の感じに燻し銀系の味が出てて、オトナの歌になっていたからだと思う。さすがに、ニューアルバムの曲は今の彼に合っているだけに、オリジナルキーで歌われている。


うーむ、それにしても、Take It Easyを聴きたかったなあ。古い曲が少なかったことに対する不満もくすぶっているようだし。24日の東京厚生年金会館のライブでは、Take It EasyはもちろんLate For The Skyの演奏があったようだ。おまけに、このブログによるとYOUR BRIGHT BABY BLUESまで演奏されたそうだ。往年の名曲ばっかじゃん。うーん、なんだか22日のライブだけハズレなような気になってきた…。いくらお気に入りの曲とはいえ、エンディングを人の曲(リトル・スティーブン)で締めくくるなよ…。


●2008年11月22日人見記念講堂セットリスト


01 Boulevard/Hold Out(オリジナルキー)
02 The Barricades Of Heaven/Looking East(E→E♭)
03 Everywhere I Go/I'm Alive(オリジナルキー)
04 Fountain Of Sorrow/Late For The Sky(F→E)
05 Time The Conqueror/Time The Conqueror(オリジナルキー)
06 Off Of Wonderland/Time The Conqueror(オリジナルキー)
07 Live Nude Cabaret/Time The Conqueror(オリジナルキー)
08 Culver Moon/Looking East(オリジナルキー)
09 Giving That Heaven Away/Time The Conqueror(オリジナルキー)
10 Doctor My Eyes/Jackson Browne(F→E)
11 About My Imagination/The Naked Ride Home(F→E)


10分のインターバル


12 Something Fine/Jackson Browne(F♯→F)
13 These Days/For Everyman(F→C♯)
14 For Taking The Troubles/The Naked Ride Home(オリジナルキー)
15 Lives In The Balance/Lives In The Balance(G→F♯)
16 Going Down To Cuba/Time The Conqueror(オリジナルキー)
17 Just Say Yeah/Time The Conqueror(オリジナルキー)
18 The Drums Of War/Time The Conqueror(オリジナルキー)
19 Far From The Arms Of Hunger/Time The Conqueror(オリジナルキー)
20 Rock Me On The Water/Jackson Browne(G→F♯)
21 The Pretender/The Pretender(G→F♯)
22 Running On Empty/Running On Empty(A→A♭)


アンコール1回目
23 The Load-out 〜 Stay/Running On Empty(G→F♯)


アンコール2回目
24 I Am A Patriot/World In Motion(オリジナルキー)


では、最後に、米国フェニックス11月3日のライブから「The Pretender」をお聴きください。





Photo by Alan Light









憧れのアメリカンライフ

AC/DC、ZZ Top、UKなのだ




先週、人前でケータイビジネスのことについてスピーチしたら、現金でギャラがもらえたので、なんだか嬉しくなってその足でHMVに駆け込んで買ってしまったのがこの3枚のCD








ZZ TopとAC/DCは相変わらずで、はずれはなかったです。偉大なるワンパターンです。ここまで徹底してやってくれば言うことなし。AC/DCの8ビート縦割りドラムは気持ちいいですねえ。ZZ Topの野太いハンバッキングサウンドは、なぜか癒されます。


それと、うれしかったのがUKのライブ。78年に1枚目を発表したら早々に脱退してしまったアラン・ホールズワースですが、このライブでは縦横無尽に弾きまくっています。アラン加入時のUKのライブはブートレグ系では聴いたことありますが、このライブは音質が良いのでバッチリです。


それと、プログレ界の演歌歌手と言われ、後年はからかいの対象となっているジョン・ウェットンですが、このときのベースは迫力あるわ〜。ちょうど、70年代後期クリムゾン3部作のときのようなガッツのあるベースが聴けます。


それにしても勘弁して欲しいのは、8トラック以後のジョン・ウェットンのソロバンドのライブからのボーナストラック。プログレ界の演歌歌手パワー炸裂で、UKだけでなくエイジアからも往年の名曲を、シットリと歌い上げており、一回聴けば十分。こんなもんボーナスでもなんでもないわい。


それにしても現金を手にしたら、その足でCDを買いに行くこの僕って、定額給付金で内需拡大を狙う与党の良いカモだねえ。


というわけでアランと仲良く記念撮影です。










こんな部屋で音楽鑑賞

ビートルズの和音の謎を数学者が解明


名曲『A Hard Day's Night』の冒頭で鳴るあの「ジャーン」という音のコードですが、誰がどの音出して演奏しているのか長い間謎だったそうです。んで、このほど数学者が解明したとか。

「ビートルズ名曲冒頭の音の謎」を数学者が解明

以下、引用です。

このコードには、ビートルズにいた2人のギタリストと1人のベーシストが1度の録音では出せないような音が含まれている

専門家が同曲のこのパートでは多重録音は行なわれていないと断定している

解析の結果、このコードには、プロデューサーのジョージ・マーティンが演奏したと思われる5つのピアノ音が含まれていることが判明


今でこそ、この手のアレンジは、めずらしくないけど、あの当時としてはかなり先にいっちゃてた音だったのが想像できます。そのときは、僕は小学生でリアルタイムで聴いてなかったので詳細はわかりませんが…

このアレンジに止まらず、ジョージ・マーティンの功績は目を見張るものがありますねえ。「5人目のビートルズ」と言われるゆえんです。

写真は、zzellersより




・家もアレンジ

村上春樹に会いに行く

と言っても僕が会いに行ったわけではありまへん。

オンライン版の「プレジデント」の副編集長のブログで、UCバークレーでの村上春樹の講演の様子が紹介されています。

毎年ノーベル賞候補に挙がる偉大なる作家ですが、この人ほど謎めいた印象を与える人はいませんです。

「ノルウェーの森」が映画化されるそうですが、なんと公開は2年も先だけど…
でも、楽しみ。この本を読んでいる間ずっと、僕の頭の中には、ドビュッシーの「夢」が鳴り続けてました。こういう、読み手の頭の中に特定の音楽を鳴り響かせるような文章を書きたいものです。




・移動しやすい家

ハウスビート系まつり囃子だぜ

現住所に転居する以前、約8年間住んでいた街で、お囃子連に参加していた。

引っ越してから約6年、一度も叩いてなかったのだが、久しぶりにお祭りを見学に行ったら、「まだ覚えてるだろ。いっしょに叩こうぜ!」って言われて、山車に上がって叩いた。

意外に覚えているものだ。まあ、8年近く練習していたお囃子だけに身体に染みついているのだろう。

途中、アドリブで叩いてもOKなパートがあるのだが、僕のソロ部分は完全にロック系のドラムソロと化してしまっているのは当時と同じで、「相変わらずだな」って言われた。

っていうか、僕が参加すると、そのセッションはとたんに、ビート系のお囃子になってしまうから素地は争えない。っていうか、僕の中にはそういう血が流れているので否応でもそうなるのだ。

うっかりして、僕の華麗なビートをムービーに取り忘れたのでお聴かせできないは残念だが、今後も時々遊びに行って「叩いていい」って言われたので、機会があれば、このブログでお見せします。

久しぶりに太鼓叩いて気持ちよかった!




・住んで気持ちいい家

ニューエイジピアノ界に降臨した新しい才能

一押しアーティストの紹介をさせてください。

ニューエイジのピアノ界に新しい才能の登場です。有名ピアノコンクール優勝などの経歴を持つクラシックピアニストの西野與利子が、全曲オリジナルのニューエイジ系ピアノ作品集をリリースしました。


彼女の手から紡ぎ出される音は、聴くモノの心の深淵にある記憶の断片を拾い上げてくれるような不思議な魅力に溢れています。自然や異文化への敬愛の念に満たされたオリジナル曲の数々は、スポンジが水を吸収するように、あなたの精神と肉体に違和感なく溶け込んでいくでしょう。


セネガルのジャンベ奏者バブカール・ガイさんがサポートするミュージッククリップをご覧あれ。iTunes Storeの他CDアルバムもあります。


西野與利子のプロフィール













・一押しのお部屋

クィーン(Queen)の新作について思う

『メイド・イン・ヘヴン』以来13年振りにクイーン(Queen)が新作を出した。また、クイーン+ポール・ロジャースによる初のアルバムでもある。


まだ購入していないのだが、iTunes Storeで各曲を試聴した限りでは、実に奇妙な感覚にとらわれる。これは、誰がどう聴いてもポール・ロジャースのアルバムであってクイーンのそれではない。


ただ、フリー、バドカン、ザ・ファーム、その後のソロ活動、とポール・ロジャースを聴いきて、あの声と歌い方が大好きな僕としてはうれしい限り。彼こそが、ロック界ナンバーワンのボーカリストだと思っている。


そういう僕にとって、今回のアルバムがクィーン名義(「+Paul Rodgers」って小さく書いてあるけど…) で出されることは、抵抗がある。もちろん商業的にはクィーン名義で出した方が良いとの判断だから、しょうがないのだろうが…。


活動歴や欧米での底力的人気でいうと、ポール・ロジャースの方が勝っているだけに、格下バンドのクィーン(しかも中心人物が2人もいない)に吸収合併されたような感じがなんともやるせない。


こんな事を書くと、フレディーの信奉者の多い日本のクィーンファンに怒られるんだろうなあ。でも、僕はクィーンも大好きです。アルバム2枚を出した後の1975年の初来日では、岡山の県立体育館に観に行きました。高校生だったなあ。小屋の電源では出力が足りなかったようで、体育館の裏にタンクローリーのような電源車が2台停まって爆音を響かせながら発電していたことを思い出します。


テープ式のディレイを使ったブライアンのひとりハモりソロは、少年の心にグサッと突き刺さり何かを落としていきましたです。そんな彼らもポップなロックの路線を歩みはじめ、なんとなく聴くのを遠ざかってしまい2枚目のアルバムまでが本当のクィーンだと思っている僕にとっては、それに追い打ちをかけるように『Radio Ga Ga』を聴いたときは、頭を抱えてしまった。


今回の新作は、ポール・ロジャースの新アルバムということで、堪能したいと思います。









音楽を学びたいなら

音楽の好みで人格がわかる

「音楽の好みで、その人の性格がわかります」という研究結果が発表された。

エジンバラの大学が、3万6,000人以上のミュージック・ファンを対象にその音楽的嗜好と性格を調査しその結果をまとめた。

以下、引用。

この調査結果によると、インディ・ミュージックのファンは「自己評価やモチベーションが低いものの、クリエイティヴ」

ラップ好きは「自尊心が高く、非常に社交的」

ダンス・ミュージックが好きな人たちは「同じように外交的だが、友好的とはいえず、やや自己中心的」だという。


各ジャンルと人格の関連付け詳細はこの記事でご覧いただくとして、僕の場合以下のような2つの人格となる。

「ブルース・ファン」
自尊心が高く、クリエイティヴ。社交的で気楽。

「ヘヴィ・メタル・ファン」
とてもクリエイティヴで鷹揚だが、あまり外交的でもなければ勤勉でもない。

これによると、僕は「社交的で気楽で、あまり外交的でもなければ勤勉でもない」ことになる。
もしかしたら、二重人格かもしれないなあ。

この研究をした教授は、BBCのインタヴューで…

「クラシック音楽とヘヴィ・メタル・ファンに共通点が見られたのには驚いた」「一般的にメタル・ファンは危険な存在とも見られているが、実のところ彼らはかなりデリケートだ」と話しているそうですが、なんとステロタイプなものの見方をするのでしょうかねえ。

北欧系のヘヴィメタなどは、ほとんどクラシック系のメロディと構成で攻めまくってくるので、共通しまくりなのは、その筋の人であればご存じのはず。

それにしても面白い研究をするものですね。

Photo by _titi 



家探し占いって??

竹富島在住の島唄アーティスト・萬木忍の「島人ぬ宝」

2008年7月2日、東京・六本木の「島唄楽園」行われた竹富島のアーティスト・萬木忍のライブから「島人ぬ宝」をお聞きください。


プライバシー保護のため客席映像はぼかしてありますが、みんなノリノリで大騒ぎです。





iチューンズ・ストアで萬木忍の最新アルバムを発売中!

歳をいやというほど感じた

7月2日水曜日、六本木の島唄楽園で、僕プロデュースの沖縄アーティストである萬木忍のバックバンドでベースを弾くことになった。


28日に自由が丘のスタジオで4時間のリハを行ったんだけど、こんなに気合いを入れてベースを弾くのはたぶん20年ぶり。っていうか人前でベースを弾くのが20年ぶりなので、かなり力が、はいっちゃったみたいで、クタクタに疲れてしまった(写真は鍵盤担当のHさんとギターのHくん)。おまけに指でピッキングしたものだから、右手人差し指先がマメ状になってしまった。

夜は、家族で焼き肉を食べたのだが、ビールを飲んだらあまりの疲労度からいきなり酔いが回って、這々の体で自宅に帰り着いて、11時から翌朝8時まで泥のように眠りこけてしまった。

以前は、6時間やそこらスタジオにこもってベースを弾いていてもなんともなかったのに、なんということだ。ベースとエフェクターをかついで電車で自由が丘まで行ったのだが、帰りの道中では、機材をそのまま道ばたに捨ててしまおうかと思ったほど、重くて苦しくて肩への食い込み感がすさまじかった。

鍵盤のHさんは、オルガンを持参したのには驚いた。ただ、彼の場合は、かついできたのではなく、台車のようなものでコロがして来たのでそんなに疲労はないのかもね。

よろしければ、島唄楽園にライブを見に来てください。たぶん9時頃からバンド演奏があります。特別にセットリストを教えちゃいます。

1. The Weight (サ・バンドの曲の日本語カバー)
2. ヒヤミカチ節(沖縄伝統曲のロックアレンジ)
3. デンサー節(沖縄伝統曲の三線・歌とエレピのデュオ)
4. 竹富島で会いましょう(BEGINのカバー)
5. 島人ぬ宝(BEGINのカバー)




防音性能の高いマンション

ジャクソン・ブラウンという伝説




最近、ジャクソン・ブラウン-ソロ・アコースティック第二集を聴きまくっている。


このアルバムは、4年前にBunkamuraのオーチャードホールで観て、あまりのすばらしさに感激した彼のソロアコースティックコンサートの再現だけに、入れ込んでしまう。


あれは1977年の3月だった。新宿厚生年金会館で観たJBの初来日コンサート。あれ以来僕はこの人の虜になってしまった。当時は、コンサート会場での規制が緩く、ステージ前でおしくらまんじゅう状態でノリノリで楽しむことができた時代だ。


汗もかからんばかりの約5メートルの至近距離で演奏する彼の姿に酔いしれた。圧巻は、コンサート終了後だった。アンコールも終わり、会場の電気も点いて、お客の半数が会場を後にしたタイミングで、いきなりJBとバンドメンバーがステージに登場し、また演奏が始まったのだ。


曲は「レッド・ネック・フレンド」だっただろうか、それから約20分間またまたロックンロール大会が始まり、会場は、興奮のるつぼと化した。


その後、何度か来日しているが、「Hold Out」発売後、80年代初めの武道館でのライブも印象深く記憶に残っている。そういえば、ステージにJBが登場する前、席について後ろを振り返ったら杏里が座っていたことを思い出した。


ついでに思い出したのだが、ジャーニーのコンサートで隣に座ったのが、桑田佳祐と原由子夫妻だったこともあった。


話が脱線したが、80年代になってJBは一時政治色の強い歌詞を書くようになったのだが、僕的には好きではなかった。90年代に入りまた彼の真骨頂である「愛」を追求した歌詞に戻ったので嬉しい。やはりJBには、「愛」を語ってもらわなければ。






桑田佳祐といえば・・・?

偉大なるボブ・マーリー



1979年の渋谷公会堂にボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズがやってきた。残念ながら僕はその時米国に留学中で、このレゲエの神様を生で見ることはできなかったのだが、もし、そのとき見ていたら僕の人生は変わっていたかもしれない。

僕は、レゲエのファションにも、ましてやラスタファリアニズムにも興味はないが、彼の音楽は当時から大好きだ。彼の音楽との出会いは、同年代の多くのオヤジがそうであるように、74年にエリック・クラプトンがカヴァーした『アイ・ショット・ザ・シェリフ』だった。当時高校生だったのだが、あまりのかっこよさにのけぞった記憶がある。

その後、バンドでこの曲を演奏したりもしたが、聴くだけでなく演奏してもキモチの良い曲だ。

渋谷のレゲエフェスの中央ステージに掲げられた彼の遺影(?)を見ていると、この偉大なビートを世界に広めた彼が今でも崇拝される理由がよくわかる。



カッコよくなる。

日本にもあるビートルズの商標問題


ビートルズのレコード会社「Apple Corps Ltd.」と、iPodでおなじみの「Apple Inc.」 による商標権をめぐる30年近い確執は、昨年両者が和解したことで決着した。あとは、iTunes Storeでビートルズの曲が販売されるのを待つばかり。楽しみだ。それはそれとして、実は、日本にもビートルズがらみの商標問題があるのをご存じだろうか。

みなさんも一度、特許庁のサイトにある「特許電子図書館」を訪れて商標を検索してみるといい。実におもしろいことがわかる。試しに「ビートルズ」で検索してみると...、

有限会社オフィスケチャップというところが、2006年に10月に「ビートルズ大学」という商標を出願している。しかし、これは本家本元のApple Corps Ltd.が日本の特許事務所を通じて異議申し立てを行い、2008年の1月に「登録後の本権利抹消(付与後異議)」という処分が下っている。

僕は、商標に関してはズブのシロートなのでこれが何を意味するのか詳しくはわからないが、いったんは商標として認められたもののApple Corps Ltd.の言い分が通って、最終的には権利が抹消されてしまった、ということなのだろう。間違っていたら教えてください。

そして、もう1件ある。こちらは、そのものズバリ!「ビートルズ」で商標登録されている。登録者は、北興産業株式会社というところ。ガーデニング用品など販売する会社だ。こちらは、1997年に登録されている。そして、こちらも、本家本元のApple Corps Ltd.が日本の特許事務所を通じて異議申し立てを行っている。ただ、こちらの方は、前者と違い、「最終処分」の項目が空白のままだ。これは、まだ決着していないということであろうか。誰か教えてください。



何で突然、ビートルズの商標を調べたかというと、弊社取り扱いの5月下旬ごろiTunes Storeで発売する予定のギターソロによる、全曲ビートルズのカバーアルバム

「リバプール・サウンドコレクション〜ギターが奏でるやさしいひととき」(アーティスト:秋山公良)

の権利関係について調べる必要があったから。

上記のように、ビートルズのカバーアルバムにもかかわらずタイトルには、「ビートルズ」の「ビ」の字もない。これは、日本でビートルズの楽曲を代行管理するソニー・ミュージック・パブリッシングから、「タイトル、オビ、チラシ、アートワーク等にビートルズやLennon-McCartneyの名称は、いっさい使ってはならない」という制限を受けているからだ。

ただ、既発のビートルズカバーアルバムの中には....、

「松岡計井子 ビートルズをうたう」EMI Music Japan
「ウクレレ ビートルズ 2」GENEON Entertainment
「YESTERDAY~ビートルズ・コレクション」Della Inc.

といったものもあり、こちらが名称使用を許されて僕が制作するものは許されない、というのは釈然としなかったのだが、「以前は規制が緩かったが、今は厳しくなったため」ということであった。まあ、それなら仕方がない。

というわけで、「リバプール・サウンドコレクション・・・・」とし、「リバプール」という地名からビートルズを想像できるタイトルをつけ、加えて、下記写真のような、これまたビートルズを連想しやすいアートワークを考えて発売することにした。ちなみに、アートワークに国旗がデザインされているが、「ユニオンジャックなど国旗には著作権がないので、侮辱的な扱いでない限り自由に使える」(法務に詳しい友人)ということなので、国旗を商品のデザインに取り入れるのは大丈夫なのだ。



ちなみに、その友人によると、「日本では不正競争防止法で、外国の国旗を商標に使ってはいけないと決められており、これは、消費者が商品をその国の物と誤解するおそれがあるからという理由。ただ、あくまで商標として使う場合であって、デザインで使う場合はOK」とのこと、。



それにしても、冒頭の例は除いて、音楽関連商標の「区分」で商標登録されていないにもかかわらず「ビートルズ」という言葉をアルバムタイトルに利用できないというのは、なんとも歯がゆいし、使用を制限する法的な根拠はなんだろうかと調べたのだが、音楽業界では「パブリシティ権」なる考え方を大切にしていることがわかった。

パブリシティ権というのは「財産的に価値がある氏名や肖像を排他的に支配する権利」といった性格の権利。だが、日本の法律で明確に定められているものではない。裁判所が過去に下した判例を根拠にして法的な力が積み上げられたものらしい。

だから、「ビートルズ」や「レノン&マッカートニー」は、法的に商標として登録されていなくても、「財産的に価値がある氏名」ということで、パブリシティ権を主張して他人には使わせないようにしているわけだ。

それに、冒頭でも示したように、誰かが「ビートルズ」という言葉を商標登録すると、パブリシティ権を根拠にそれに異議を申し立てることで、排他的支配を行っているのであろう。(この考えが間違っていたら教えてください)

これは僕の想像だが、このような有名な名前に対する異議申し立ては、特許事務所のビジネスの1形態なのかもしれない。「ビートルズ」のような財産価値のある商標を誰かが登録したのを見つけるやいなや、本家本元の権利者に連絡して、異議申し立て代行をビジネスとして請け負う、というものだ。だとしたら、頭がいい。(この考えが間違っていたら教えてください)

ただ、その一方で、僕は「宮崎駿コレクション〜ギターが奏でるやさしいひととき」といったタイトルのアルバムを扱っている。「宮崎駿」も財産的に価値がある氏名であり、このようなタイトルを付けることの是非を悩み検討したことがある。すると、多くの業界関係者が、「宮崎駿は個人名なのでだいじょうぶ」「他にもたくさん販売されているから問題ないのでは?」という回答を複数もらった。というわけで、みんなで渡れば怖くない的に販売に踏み切ったわけ。

だから、この問題は、名前を使われた有名人がそれをどう思おうかによって、大きく異なるのだろう。たとえば、「宮崎駿コレクション・・・」というアルバムは、彼の映画に使われた音楽(久石作品など複数)を上品にアレンジして、結果的に彼の映画に対するリスペクトの念をこめた作品なわけだから、気持ちをくみ取って欲しい、という思いがある。



僕は、音楽配信を中心に展開する音楽レーベル事業を行ってる。ここでは、米国のアグリゲーターを通じて世界に向けて日本オリジナルな音楽を販売している。

以前こんなことがあった。友人のインディ系バンドのアルバムを世界22カ国のiTunes Storeで販売した。実はこのバンド、欧州のある有名ポップバンドと発音が同じ名前だった。

ただ、発音は同じでも、友人のバンドは、大文字と小文字をお洒落に使い分け、見た目の字面が違うので問題はないだろうと思ったので、そのままのアーティスト名で発売した。するとどうだ。iTunes Storeのコメント欄に、「●●と同じ名前の変なバンド」「これって、あの●●なの」といったコメントがガンガンと書き込まれ、驚いた。字面が違っても、かつ試聴が可能でも、間違えるやつは間違えるんだと思い、同時に慌てた。


だって、あっちのバンドは、友人のバンドと違って明らかに氏名に財産的価値がある。弊社は訴えられたら吹けば飛ぶような零細企業なので一巻の終わり。さっそくアグリゲーターに連絡して、即販売を中止した。というわけで、友人のバンドは、名前を変えなければならないハメになった。

それ以来、海外で販売する場合のアーティスト名は、一応、ネット等で検索して他に存在しなかどうかを確認してから出すようにしている。さらに、ネット等で検索して同名が見つからなくても安心はできないので、先日などは、念には念を入れて、「Perfect Buddha Japan」(読経系ヒーリングリミックスプロジェクトです)と、最後に「Japan」を付けておいた。これなら、よほどのことがない限りかぶることはないだろう。

ちなみに、過去の判例を紐解くと、海外のアーティストなど有名人が日本の企業を訴えた例が散見される。海外向けにビジネスをしている身からすると正直怖い。例えば、「キング・クリムゾン事件」 クリムゾンの肖像やアルバムアートワークを掲載した単行本を無断に出版したとして、リーダーのロバート・フィリップが、出版元のFM東京を訴えた。最終的には、この本の内容が判断され原告の訴えは棄却されてしまったのだが、「訴えられる」という事態がオソロシイ。

というわけで、最近権利関係に否が応でも敏感にならざるを得ないわけです。

写真提供:waytru
参考文献:「音楽主義 No.18」(社団法人音楽制作者連盟刊)

ドンカマの語源


スタジオワークや宅録をしている人にはおなじみの「ドンカマ」という言葉。これは、タイミングを合わせるための一定のクリック音(つまりメトロノーム)のことなんだけど、今まで、何故「ドンカマ」というのか気にしたことはなかった。

だって、みんな当たり前のように使っているからねえ。で、調べた。なんと、1963年にコルグという楽器メーカーが販売したリズムボックス「ドンカマチック」の固有名詞がその由来なのだそうだ。

「ドンカマチック」という商品名のこの楽器は、25パターンのリズムや自動伴奏機能が搭載されている、当時の価格で28万円だそうだ。で、当時のカタログには、「音楽リズム自動発生装置」という説明が書かれている。

ちなみに、上の図は、現在のドンカマチックである「合奏用クリック音発生ソフト」の画面です。


28万円ぐらいだと?

ロジャー・ノリトンのベートーヴェン

池田信夫氏のブログで指揮者のRoger Norringtonが紹介されていた。僕は、この指揮者のことを知らなかったのだが、偶然にも同じタイミングで読んでいたベートーヴェンの交響曲 (講談社現代新書)という本にノリトンのことが紹介されていたこともあり、アマゾンで彼のベートーヴェンのシンフォニーの全集Beethoven: Symphonies Nos. 1-9; Overturesを購入して聴いた。


これはもうかなりショックを受けてしまったわけです。ホントに。
なんていうか、こんなに気持ちの良いベートーヴェンを聴いたのは初めてで、月並みな言い方をすると、目からウロコ状態だったわけです。とにかく、ノリがメチャ気持ちいい。それに、響きが軽快で、繰り出される音が素直に耳になじんでゆく。


ベートーヴェンのシンフォニーは、一般教養程度にフルトヴェングラーやカラヤンの3番、5番、9番しか聴いたことがなかったのだが、重々しすぎたり、もったいぶった感じがなんとなく疎ましくて繰り返し聴く気になれなかった。でも、このノリトンのベートーヴェンは、何度でも気持ちよく爽快に聴くことができる。


で、なんで同じベートーヴェンなのにこんなに違うのかというと、彼の音楽に対する解釈の違いというか、忠実に演奏した結果というか…。以下は、前述の新書本の受け売り知識。





ベートーヴェンの直筆楽譜ってのは、幾度にもわたる書き直しや悪筆やらで、メチャ読みにくい。それを読み解く過程で、理屈に合わない部分や音楽的に妙な部分が散見される。それを良いことに後世の大指揮者たちが独自の解釈をしていった結果が、フルトヴェングラーやカラヤンあたりの、やたら精神性を追求した、ヘビーで重厚長大型のパフォーマンスというわけ。


父親のDVに苦しみ、ティーンのときに優しい母を亡くし、成人後は、難聴になり、眉間にマリアナ海溝のように深いシワを作って苦悩しながら何かに憑かれたように半狂乱で作曲するベートーヴェン。そんなイメージで語られることの多いベートーヴェン像だけに、彼の精神というか、内面はこうだぜ!とばかりに、解釈を肥大化させた結果が、大指揮者達の演奏だったのかもしれない。


でも、ベートーヴェンだって一人のときには、パンツいっちょで「そんなの関係ネ〜」とかやってたかもしれないわけで、だったら、ヴァイオリンのビブラートなんかもあっさりと、リットもさらっと流して、ひたすら軽快なベト5やベト7があっても良いわけで、ノリトンの演奏は、聴くものをそんな気持ちにさせてくれる演奏だと思う。





ベートーヴェンって人は、けっこう新しモノ好きで、彼の補聴器を作ってくれた技術者が開発したメトロノームを「こりゃイイぜ!」って感じで気に入り、過去のシンフォニーの楽譜を引っ張り出してきては、その最新ツールを使って速度指定を書き加えていったそうな。


ただ、困ったことにその速度指定のほとんどは、彼の音楽に我々がイメージする速度より、かなり速い。中でも第8番の第4楽章なんかは、人間業では不可能に近い速度指定がされている。後の大指揮者たちは、「こりゃベトちゃん間違えたに違いない。ということは、他の速い速度指定も間違いなんだ。ならば自分の解釈で演奏しよう」ってことにしちまったわけね。


つまりベトちゃんは、うかつにも第8番の第4楽章にセキュリティ・ホールを作っちゃったものだから、後世の指揮者たちは、そこにつけ込んでぐいぐいと自分の速度イメージを持ち込んできたというわけね。つまり、「精神性」の追求の御旗のもとに、もったいぶって遅くしたわけ。だから、一般的によく聴かれるベトシンはどれも、重厚長大な感じで、エスタブリッシュメントで権威主義的なニオイがプンプンするわけだわ。





しかし、ノリトンの演奏は違う。ベートーヴェンが楽譜にそう速度指定してあるのだから、そのとおり弾こうよ!というわけで、はっ、速い。そのぶん、実に軽快でノリが良い。このへんが聴いていてホントに気持ちのよい理由のひとつなんだと思う。それとノリという部分で言うと、ベトちゃん得意のザッザッザッザッってストリングスが刻むところなんだけど、タテのノリを感じるわけです。クラシック音楽にはロックと違ってタテノリっていうのはあんまりない。でもノリトンの刻みには、なんかそういうノリがある。このあたりもノリトンのベートーヴェンが僕の中にスッって入って来る理由なのかもしれない。


それともうひとつ。大仰なアゴーギグ(テンポを揺らして演奏する)が駆使されてない点も気持ち良い理由かも。インテンポ(一定)な演奏は、iPodで聴いていてもバッチリのれる。おまけに、ベース(コントラバス)音が(ほぼ)真ん中に定位(正確に言うとやや左)しているのも良い。今の一般的なオケは、ベースが左(オケ側から見て)に位置しているけど、これは、一昔前に録音の技術がイマイチだったころに、録音の都合でそういう配置になったもの、ベートーヴェン当時の編成では、第1ヴァイオリンが左で、チェロ→ヴィオラ→第2ヴァイオリンと並んでいた。でベースはチェロの後ろに位置していた。ノリトンは、オケの編成や配置も当時と同じにしてある。


ベース音が右に寄っていないことで安心感を覚えるのは、やっぱりロックやポップスばかり聴いているからかなあ。そういえば、約15年前、30人程度のチェンバーオケの録音をしたとき、プロデューサーの指向でベースを中央後方に配置したらオケのメンバーから「やりにくい」ってクレームが出て、結局一般的な今の並びに戻した経験がある。オケのメンバーは、N響の人たちだったのでやっぱり普段と違うことはやりたくなかったのかなあ。





というわけで、長々と書いてしまったが、ノリトンのベートーヴェンは、中学生のときにクリムゾン・キングの宮殿を聴いたとき以来の衝撃を覚えてしまったわけで、それでもってついつい饒舌になりました。お許しを…。みなさんもぜひ一度聴いてみてください。







こちらもぜひ!

「別に…」と、ジミー・ペイジ様

昨年末にロンドンのO2アリーナーで再結成ライブを行ったレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジが、アルバムのプロモーションために来日し会見を行いました。

沢尻エリカ様が恋人の高城剛と再結成ライブを見に行っていたらしく、報道陣からエリカ様について質問されると、通訳が機転を利かせ「別に…」と答えた、というのは、今朝の特ダネで放送されていましたが、この通訳さんは、このひと言で評価がグンと上がったことでしょう。

というわけで、NAMMショーでお披露目された、ギブソンの2008年モデルの中から、ジミー・ペイジモデルをご紹介しましょう。なんと、3ピックアップにビグスビーのトレモロアーム付きです。

一見、ヘビー級に見えますが、持ってみたら意外と軽かった。

これからの2008年注目モデル